
ゆるい多拠点生活はメタバース時代のライフスタイル実験
目次
ゆるい多拠点居住
現在私は【ゆるい多拠点居住】というキーワードを、数年前から標榜して生活をしています。
私が言っているこの【ゆるい多拠点居住】というのは、住む場所を複数持つということを意味していなくて、【定住先住居はなくても、定期的に意味があって通う場所(拠点)を、複数にしている】という解釈で使っています。
【住む家を複数増やすことではなく、ライフスタイルを分散させるために、人を軸にした定期的に通える場所を増やす】
ことを目的にしています。
ではなんでこんなことをしているのか?について話していきたいと思います。
▷Spotifyでさらに詳しく音声でも話しています。
地方移住の流れ
コロナによって、仕事もオンラインでできる環境になった方も多く、世の中的にも【首都圏から地方へ】という流れが、一つの人の流れとして出来たようです。
日本政策投資銀行のデータでは、2020年〜2021年に東京から転出した人は前年比で4万人増。
特に東京へのアクセスがいい、神奈川、埼玉、千葉、茨城、長野などが増えているようです。
北海道や沖縄に行く方も、私の周りでは肌感ですが増えている気がします。
出所:日本政策投資銀行
データからも【地方移住】される方や、【二拠点生活】をし始めた方も増えているようです。
また月額で全国の施設を借りられる、定額複数拠点住居サービスもたくさん出てきています。
▷ADDress
https://address.love/
▷HalF
https://www.hafh.com/
他にもホテル暮らしの方も増えています。
いろんなホテルを定宿先として、借りられるサービスも出てきているようです。
▷hotelpass
https://livingpass.goodrooms.jp/
家がなくても、全国に住めるなんて、とても便利ですよね。
住む場所が複数あることは重要視していない
しかし今回私が標榜している【ゆるい多拠点生活】というのは、意味合いが少し異なります。
今回私が言っているこの【ゆるい多拠点居住】というのは、住む場所を複数持つや、移動場所の自由を目的にしているということではなくて、【住居は持っていないが、定期的に意味があって通う場所を、複数にしている】という解釈で使っています。
『住居を複数持って、生活するのが多拠点』
というのが正だとすれば、私の多拠点は間違った多拠点の解釈だと言えます。
それは分かった上で、あえて【ゆるい多拠点】という言い方をさせていただいています。
過ごす場所や人間関係のポートフォリオ
日本では国が副業解禁を謳い出したころから、収入を単一企業からもらう働き方では困るので、【複数から収入を得る】ことや、収入や資産や投資といった【お金のポートフォリオ】を考える人は増えています。
しかし一方で人生を過ごす時間や、人間関係や過ごす場所のポートフォリオについて考える人はまだ少ない気がします。
しかしこのライフスタイルを分散化して、ポートフォリオで考えていくことは、これからの世の中で結構重要だと私は思っています。
一人の人も社会的に複数の顔を持つことが当たり前になり、時代でもその複数の顔に求められることも、比較的短時間で切り替わっていくからです。
人生を変えるなら変えた方がいい3つのこと
これはよくいろんなところで聞くと思います。
マッキンゼーでフェローだった、大前研一さんが提言された言葉です。
人生を変えるには
- 時間配分を変える
- 付き合う人を変える
- 住む場所を変える
この3つを変えることが重要だと言っています。
人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。
大前 研一(経営コンサルタント)/時間とムダの科学
生涯学習をし続ける時代の中で、自分を変えていき続けることも大事になっていきます。
コアとなる変わってはいけない所もあると同時に、時代性でのルールチェンジなども頻発することを考えると、いろんな方向に人生を変え続ける必要がある時代ともいえます。
世の中のルールがコロコロ変わるので、関係すべき人も変わる
前述した人生を変える必要性というのは、100年時代の中でたくさん出てくると思います。
このような時代において、固定化された価値観になってしまうような環境をとらない必要性があります。
前述のように人は環境からの影響を大きく受けます。
なので固定された場所にいると、固定された価値観になります。
2カ所の場所を行き来すると、倍の振れ幅の価値観になります。
しかしいまのようなもの時代の端境期(はざかいき)のような時期は、2つくらいの振れ幅では少ない気がしています。
その対応策の手段の一つとして、そしてリスクヘッジとしても、ゆるい多拠点居住があります。
子育てでもいろんな価値観の人に会わせたい
私には3歳の双子がいるのですが、育児においても、会う人から受ける影響というのは大きいと思っています。
どうしても日常では、変化のない人間関係で生活することになります。
親として何ができるというわけでもないですが、子供にいろんな人と交流する環境は作ってあげたいなと思っています。
そういった私の子育ての方針からも、ゆるい多拠点生活はあっています。
子供が持つ世界は大人に比べて少なく、逃げ道が少ないため学校などが合わないということで、世の中に自分の居場所がないように感じる人も多いです。
でもいろんな生き方をしている人や場所を知ることで、一つの場所で生きづらかったとしても、自分と合わなかっただけと頭が切り替えられます。
世界はパラレルワールドで、いくつもの世界が同時的に進行していることを知れば、自分の居場所を自分で見つけることもできるようになれるのではと思っています。
サイバー空間も含めてゆるい多拠点居住
最近パワーワードとして出てきた言葉として【メタバース】という言葉があります。
メタバースとはインターネット上にある3Dの仮想空間で、アバターなどを通じて、交流していく世界です。
今後の世界では、このメタバースという仮想空間で交流やビジネスなどしていく時間が増えると言われています。
そうするとリアルの場所だけでなく、人と会うために移動する場所の一つとしても大事な場所になります。
なのでゆるい多拠点居住にこのメタバースというのも大事な役割を果たすと思われるので、今から積極的に触っています。
先日もClustarというメタバースアプリの仮想空間でセミナーに参加してみたり、The SandBox というメタバース上で土地を購入してみたりしました。
Webサイトを移るように、ライフスタイルを分散する
国内だけでなく、海外、メタバース空間も含めて、働く国、貯金する国、遊ぶ国など変えていくことが大事です。
稼ぐものもお金だけでなく、仮想通貨や、今はないようなトークンのようなものも含めて、インセンティブの形式も変わっていきます。
欲しいものや必要なものも、がらがらと変わっていきます。
そしてある場所や持っている人も変わっていきます。
webサイトを移るように、軽やかに移っていく、移動力も大事になっていきます。
ゆるい多拠点居住はライフスタイルの分散実験
今は定住生活でも、問題なく暮らせます。
しかし今から、ゆるく多拠点を移動する力で格差が広がっていくと考えています。
今はその時のための実験として私は、ゆるい多拠点生活をしているところもあるのです。
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